命題2  

命題2  

 

 

第1の量は第2の量の同倍数で、同じように第3の量は第4の量の同倍数で、そして第5の量もまた第2の量の同倍数で同じように第6の量は第4の量の同倍数であるならば、第1と第5の和もまた第2の同倍数で、同じように第3と第6の和は第4の同倍数である。

 

第1の量ABを第2の量Cの同倍数、同じように第3の量DEは第4の量Fの同倍数とし、第5の量BGは第2の量Cの同倍数、同じように第6の量EHは第4の量Fの同倍数とする。definitionX.2

 

第1の量と第5の量の和AGは第2の量Cの同倍数であり、第3の量と第6の量の和DHは第4の量Fの同倍数であることをいう。

 

ABCの同倍数で、同じようにDEFの同倍数であるから、それゆえにABの中にCと等しい量があり、DEの中にFと等しい量がある。

 

同じ理由でBGの中にCと等しい量がありEHの中にFと等しい量がある。それゆえに、全体AGの中にCと等しい量があり全体DHの中にFと等しい量がある。

 

それゆえにAGCの同倍数であり、DHはFの同倍数である。

 

それゆえに、第1の量と第5の量の和AGは第2の量Cの同倍数であり、第3の量と第6の量の和DHは第4の量Fの同倍数である。

 

それゆえに、第1の量は第2の量の同倍数で、同じように第3の量は第4の量の同倍数で、そして第5の量もまた第2の量の同倍数で同じように第6の量は第4の量の同倍数であるならば、第1と第5の和もまた第2の同倍数で、同じように第3と第6の和は第4の同倍数である。

           

                                        証明終了

 

 

 

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